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 副腎皮質ホルモン(ステロイド)剤について 

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プロローグ

 現在アトピー性皮膚炎をはじめいろいろな皮膚疾患の治療にステロイド外用剤(一部には内服も)が使われています。 ステロイドは抗炎症作用が非常に強いので使用するとすぐに症状が治まり一見治癒したように見えます。 しかしステロイドはどんな病気も根本的治癒に持って行くことは出来ない薬です。


外用剤・内服薬と副作用

 この薬にはいろいろな副作用があります。外用剤の副作用としてはある程度の期間使用すると皮膚が薄くなり、 毛細血管の拡張・ニキビ・多毛・感染症の誘発・真菌性疾患(水虫・タムシ)寄生虫疾患(*癬)の増殖及び誘発などが起ってきます。  さらにステロイドの外用を中止するとリバウンド症状として原疾患が悪化(皮膚の発赤・滲出液の漏れ。、感染症・掻痒の増悪)が起ってきます。 この状態はかなり長く続きますが更に皮膚が過敏な状態、刺激に非情に敏感になりいわゆる皮膚が非常に弱い状態となります。

 強力なステロイドを塗り続けるとステロイドを内服した時と同様の副作用が起こる可能性もあります。 その副作用とは感染症の誘発(肺感染症(最も多い)・肺結核・肺炎・尿路感染・カンジダ症)・消化性潰瘍(胃・十二指腸潰瘍)・糖尿病・精神及び神経障害・骨粗鬆症・ ステロイド筋症(筋力低下)・高血圧・血管炎・白内障・緑内障・月経異常・ムーンフェイス等があります。

 最近はアトピー性皮膚炎でもステロイドの内服を使用することがありますが、これは前述の様な副作用が起こりやすく 更にステロイドの離脱が非常に困難で長期的には発癌の危険性も考えられるため安易に行われるべきではありません。


小児アトピー

 最近、小児のアトピーにステロイド外用剤が投与されることがありますが、これは絶対に行われるべきではありません。 小児のアトピーは抗アレルギー剤と簡単な外用剤(ワセリン・亜鉛華単軟膏)でスキンケア・食事その他の生活上の注意で軽快し、治癒します。 ステロイドを使用することはアトピーの治癒を長びかせ、更に年長になってからも再発し易くなると思います。


女性の化粧かぶれ

 女性の化粧品かぶれにステロイドを使用しないで下さい。ステロイドは繰り返し使用すると若い人ではニキビ・多毛が起こり易く毛細血管の拡張が起こって赤ら顔になり治癒しなくなります。 皮膚が非常に敏感になって何をつけてもかぶれ易くなります。多毛や口囲皮膚炎も起こってきます。全身的にステロイドを使用した場合も同じように顔面が赤くなることが起こります。


エピローグ

 とにかくステロイドはどんな病気でも生命に危険のある時や、どうしてもこの薬でないと病気がコントロール出来ない難病等にのみ使用されるべきものです。

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